2004

 1月31日(土)
 天気も良かったので、そろそろ剪定作業の始まった三郷村のリンゴ農家に枝をいただきに行きました。
土曜日なので子供たちにも手伝ってもらい、うんしょ、うんしょ、と枝運び。
今年は雪が少なめなのでかなり楽でした。
  


 2月22日(日)
 朝日村で家具を製作しているOさんのお宅へ行き、いただいてきたりんごの木の太目のやつ、といってもせいぜい直径15センチくらいのものを、板にひいていただく。うちの会社では、今までりんごの木をたてに切って使ったことは無い。
だから、切断面としては木口しか見たことが無いのだ。りんごの木の板目を見るのはこれが初めて。
元の木が板にひくにはあまりにも細いのでなんともいえないが、乾燥させてやすりをかけたときにどんな木目が出てくるのかとても楽しみ。

 3月4日(木)
 あづみの遊印では、ほとんどの場合りんごの木を黒く染めて花を彫ったりしているが、
なぜ染めるのかというと、うちの社長によると白木よりも染めた方が売れるから、だそうだ。
確かに、黒、あるいは茶色にしたほうが、同じ木でも高級感が出てくるような錯覚をおぼえる。
自分自身の木に対するイメージでも、「木は茶色いもの」という先入観はある。
家具などを見ても茶色に染めている家具は非常に多い。
でも、実際に木工に携わっていろいろな木を見てきが、ほとんどの木は茶色ではない。
エンジュの赤身のように本当に濃い茶色の木もあるが、それ以外のものは、茶系の木でもごく薄い茶色だし、実際には白っぽい色をしているものが大部分のような気がする。
りんごの木の場合は、もともとの色はほんとうにきれいな真っ白である。
これが、ある程度年数が経過すると、赤っぽく変化してくる場合がある。
イチイやカラマツも時間が経過すると色が変わることで有名だが、リンゴもそうなのである。
これから遊印を所有される方には、染色した印材もいいが、白木のものも是非おすすめしたい。
そして使い込んでいくうちに色が変わってゆく楽しみを味わっていただきたいとも思う。
(実際に色が変わるかどうか保障はできませんが・・・)
 今のところ白木の印材はホームページにはのせていませんが、
ご希望のお客様には白木で遊印をおつくりいたしますので遠慮なくどうぞ。

 12月13日
 はんことしては使えない、ひびがはいったリンゴの木がたくさんある。
捨ててしまうのはもったいないので、ハンコ立てを作る。
きのうまでに100個ほど、穴を開け、やすりをかけてあるので、ステインで色を塗り、ニスでつやを出す。
途中松本の銀行に出かけたりしたのもあるが、思いのほか時間がかかる。
朝から夜の10時までかかった。
これで仕上がり具合が良くないと強い徒労感におそわれるのだが、まあまあうまくいった。
夕食を食べてからはカンドミノ合唱団のフィンランド民謡を聞きながら仕事をした。カンドミノ合唱団は世界中で一番好きな合唱団だ。
合唱はこうありたいと思うすべてのことをこの合唱団は現実化してくれているように感じる。
朝方は、なかなか仕事がはかどらなくていらいらしたが、夕食後は音楽の力で時間の経過を忘れられた。
いくつかやすりのかけ方があまくて気に入らないのもあったが、一気に仕上げてしまう。
実際に売れるのかどうかはいつも不安。
特に上高地のお店が営業していない今の時期は精神的にきつく不安が増大する。
しかし、それを打ち消して仕事をし続けなければならない。
この時期に作っておかなければ、なんの準備も無いまま開山祭を迎えることになってしまうのだ。

12月18日
 昨日今日と、ベルトサンダーの前に座りっぱなしで、住所印用の印材を作っている。
丸のこで適当な長さに切断した、直径3センチから5センチくらいまでの太さのリンゴの木の切り口をヤスリで磨く作業だ。
100番で粗く磨いた後、180番で磨く。
ベルトサンダーでは、木目に関係なくまっすぐにしかヤスリがかからないので、線(傷)が残る。
最後は200番前後のヤスリで手磨きする。
大体70本くらいでたいした数では無いのだが、やたらと時間がかかってしまう。
東武デパートに品物を送るには20日に発送しなければならないが、そうするとあと1日ですべての準備が終わらなければならない。
しかもあさってはわさび農場の売店で店番をしなければならない。
一人の人間の力ではほんとうに小さなことしか出来ない。あせる。

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